ハンドピースの消毒・交換とは?歯科の院内感染って何

歯医者さんで歯を削るドリルをつける下のの部分をハンドピースといいます。最近それに関して、消毒・交換がなされていない場合に院内感染が起こる可能性がある、という話題が出てきました。

血液や唾液による院内感染といわれると、ちょっと気になるし、怖いですよね。どういうことなのか調べてみました。


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ハンドピースの交換の歯科医院は約52%のみ

2017年の厚生労働省研究班の調査によると、歯科医院で「患者さんごとにハンドピースを交換している」と回答した歯科医院は約52%という、調査報告がありました。歯に直接触れて、歯を削るのは先端のドリルの部分で、それは患者さんごとに交換されているようですが、柄の部分はそうとも限らないということらしいです。

出典元:DENTAL EQUIPMENT 歯科医療器通信販売

ドリルが交換されているなら問題ないじゃないか、と思えるのですが、実際はそうでもないらしいのです。ドリルの部分は小さいのでハンドピースの一部も口の中に入ります。このとき、削られたの部分や唾液、出血した血液がハンドピースにも付着します。ハンドピースを交換していないと、それらから院内感染を起こすというのです。

アメリカのジョージア大学の研究グループによると、歯の治療中にHIV(エイズウィルス)に感染する可能性が有るという調査結果を過去に発表しています(1993年の毎日新聞から)。
実際に2013年3月には、アメリカ・オクラハマの歯科医院でHIVとC型肝炎ウィルスに感染したということが報告されています。

日本の歯科の院内感染の報告は有る?

それでは、日本の歯科医院で院内感染の報告は有ったのでしょうか?実は、今のところそのような報告はされたことが有りません。ただし、報告がないということであって、実際に院内感染が起こったかどうかは”わかっていない”のが実状です。仮に病気が発症しても、いつ感染したかはわからないし、感染したときをつきとめられないからです。歯科治療では感染しないとは断定できないのです。しかし、感染するとも断定できないのです。”わからない”というのが実状なんです。

日本歯科医師会では、ハンドピースを使用後は、高温の蒸気で滅菌して、患者さんごとに交換を推奨しています。しかし実状は、

・感染症患者とわかった場合は交換  17%
・血液がついた場合は交換  16%
消毒液でふく  13%

となっています。患者さんごとに必ず交換するということでは無さそうですね。消毒液で表面を拭くというのも、根本的な解決になっていません。ハンドピースの問題は表面でなく、ドリルを廻す高圧の空気の排出が止まった時に吸引力が働き、歯のかけらや血液・唾液をハンドピース内に吸い込むことなのです。次の患者さんの時に空気が排出された時に、それらが飛び出してしまうということです。



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ハンドピースを消毒でなく交換しないのは何故?

では、なぜ交換しないのかというと、簡単にいうとハンドピース自体の費用が一本約20万円もするからです。滅菌にかかる時間は30分。治療が終わって次に使えるまで30分かかってしまうので、ハンドピースを複数本持っておかないとだめなのです。

2012年と2017年を比較すると、滅菌交換している歯科医院は31%から52%には増えました。改善の方向には向かっていますが、満足できる数字ではありません。歯科の先生に直接聞くと、きちんと答えてくれるので、聞いてくださいとのことですがなかなか聞きづらいのも事実ですよね。

まとめ

現状では、ハンドピースの滅菌交換は努力目標のようです。気になる方は、歯科医師にたずねていただいたらどうでしょうか。

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